Rock/Alternative デヴィッド・ボウイをプロデューサーに迎え、イギー・ポップとジェイムズ・ウィリアムソンが放った史上最も危険な音塊!イギー&ザ・ストゥージズ の『Raw Power』は、グラムの退廃とガレージの狂気が激突し、その後のパンク、ニューウェイヴ、グランジまで、全てのオルタナティブ・ロックのルーツを暴力的に切り開いた「生々しい力」そのものである
Iggy & The Stoogesが1973年にリリースした『Raw Power』は、ロック史において最も影響力がありながら、最も議論を呼んだ名盤の一つです。後のパンク、ポストパンク、そしてグランジに至るまで、数多くのバンドのDNAに組み込まれた剥き出しの「生」のエネルギーが凝縮されています。プロデューサー、デヴィッド・ボウイによるオリジナルの異端的なミックスは長年賛否両論を呼びましたが、そのサウンドは、このバンドが放つ動物的な衝動と暴力的な美学を、唯一無二の形で表現しています。このアルバムは、単なる音楽作品ではなく、抑圧された若者の怒りと退廃的なロックスターの姿を、そのまま音像に叩きつけた時代の象徴と言えるでしょう。
